ワクチン情報の目次(若い番号が下の方にあります)

1)ロタワクチンについて

2)風疹が流行中です 大人の方もMRワクチンを

3)ほんとうはこわいおたふくかぜ

4)B型肝炎ワクチンの勧め

5)インフルエンザワクチン2018

6)インフルエンザワクチン2019(インターネット予約)

7)ヒブワクチンの供給中止と接種時期の変更について

8)インフルエンザワクチン2020(インターネット予約)

9)日本脳炎ワクチンの供給制限による予約の受付順について

10) おたふくかぜワクチンの一部出荷停止について

11)新型コロナワクチンの個別接種を希望される方へ

 

【11】 新型コロナワクチンの個別接種を希望される方へ(2021/7/28)

 ■子どもへの新型コロナワクチン接種についての考え方

 12才以上のこどもさんもワクチン接種対象となり、当院でも主に中学生を対象とした個別接種の準備をしています。(今週、ワクチン発注が可能となりました)

 大変おおまかな説明になりますが、コロナワクチンの有効性と限界はインフルエンザワクチンと同じように考えてもよいと思います。コロナワクチンを受ければ感染のリスクは減るものの、絶対感染しないというわけではありません。しかし重症化を防ぐ効果は明らかです。従って基礎疾患がある方は、早めの接種を検討されるとよいでしょう。インフルエンザワクチンもコロナワクチンも(どんなワクチンでも)副反応のリスクがありますが、コロナワクチンについては、残念ながら科学的事実に基づかない(根拠のない)副反応への不安を強調する意見も目立ちます。現時点で、コロナワクチンの長期的な副作用とされているはっきりしたものは、いわれていません。そして多くの人がワクチンを接種すれば、社会全体として病気の流行を抑え、ワクチンを受けられない人を守り、コロナ禍以前の社会生活を取り戻すために役立つはずです。

 インフルエンザと違う点としては、新型コロナに感染する、または濃厚接触者となると、本人だけでなく家族なども隔離・療養など社会生活面で制限を受ける状態が(現時点では)あるということです。どうしても変更できない予定やイベントを控えている方は、ワクチン接種のメリットがより大きくなると思います。

■そのほか新型コロナワクチンの個別接種の特殊なこと

  ○まだワクチンの供給が確実でない

   ⇒予約できる人数に限りがあります

  ○貴重なワクチンを無駄にしないため、1日6人単位で接種を予定する

   ⇒(当院では)原則として(体調不良以外の)キャンセルはできません

  ○3週間間隔で2回接種(ファイザー製のワクチンの場合)

   ⇒1回目も2回目も両方都合がつく日を確認して予約してください

■当院の新型コロナワクチン接種の予定

当院では8月17日~9月6日までに1回目を約60名の方に接種できるようワクチンを発注する予定です。

(広島市のスケジュールに従うと、個別接種では夏休み中に2回済ませることができません)

一部の集団接種会場では予約受付が早くできるので、空きがあれば8月初めに接種も可能かもしれません。保護者の方も一緒に受けることができます。(広島市のHPをご覧ください)

https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/korona/217375.html#shuudann

2回目が夏休み明けになるため、平日は夕方17時から(土曜は12時から)の接種としています。

また1回目と同時に2回目(3週後)も予約していただくことになります。

 

すでにワクチンは発注していますが、割り当て分のワクチン数が確定してからその分の予約を受け付けますので、下の表を参照してください。(予定通りのワクチンが入荷した場合です)

(8月中の1回目接種日)

 接種日                受付開始

8月17日(火)17時~(2回目は9月7日)  ⇒ 8月6日10時以降

8月20日(金)15~(2回目は9月10日17時) ⇒ 8月12日10時以降

8月23日(月)17時~(2回目は9月13日)   ⇒ 同上

8月24日(火)17時~(2回目は9月14日)   ⇒ 同上

8月27日(金)17時~(2回目は9月17日)  ⇒ 8月19日10時以降

8月28日(土)12時~(2回目は9月18日12時) ⇒ 同上

8月31日(火)17時~(2回目は9月21日)   ⇒ 同上

上記の予定はワクチン供給により変更することがありますのでご了承ください

 

【10】おたふくかぜワクチンが供給されなくなりました

当院が主に使用していたメーカーのおたふくかぜワクチンの出荷が停止され、全体に品薄となっています。当院には当面供給の見込みがなく(現在予約されている方の分は確保しています)、再開は秋以降になる見込みです。

【9】日本脳炎ワクチンの受付が一部制限されます

2021年1月半ばに、今年の日本脳炎ワクチンの供給が不足することが判明し、希望量がすぐに入荷しない状態となりました。厚労省の指導に従い、1期1回目および2回目の接種を優先して受け付けます。1期追加、2期については接種期限が近い方は受け付けます。来年には供給は回復するとのことです。

【8】2020年のインフルエンザワクチンは概ね2019年と同様に行います

下記の【6】2019年(予約)、および【5】2018年(料金等)をご参照下さい。

なお、予約開始は10月1日から、接種開始は10月12日からの予定です。

【7】2020/1/30 ヒブワクチンの供給中止に伴う接種スケジュール変更について

 1/27の厚労省通達によると、メーカーの事情によりヒブワクチン(アクトヒブ)の出荷が停止され当面供給されなくなったとのことです。その結果在庫分のワクチンしかありませんので、厚労省からは「1回目および2回目の接種を優先する」ように指導されています。当クリニックでは当面下記のように接種時期を変更します。

  ●追加(4回目)の接種⇒3回目から13か月後頃(1歳4ヵ月~1歳6ヵ月頃)

             2回目の水痘ワクチンや4回目の4種混合ワクチンとの同時接種も可能

  ●3回目の接種⇒2回目から8週間後

              3回目の4種混合ワクチンやBCGとの同時接種も可能

なお、出荷が再開され安定供給されるようになれば、以前のスケジュールに戻します

⇒現在は供給が再開され、通常スケジュールになっております。

【6】2019年のインフルエンザワクチンはインターネット予約で受け付けます

       予約受付開始は10月1日から 接種開始は10月15日から です

パソコン ⇒ 下記のアドレスより  http://www.0828155515.com/i

スマートフォン ⇒ 右のQRコードより

 

予約手順

1)まず利用登録を行います(2回目以降は不要)

  診察券をお持ちの方は、頭の0(ゼロ)を除いた番号を入力します

  当院が初めての方は、仮番号(90000番台)で登録されますので控えておいてください

2)「インフルエンザ予約」の中の予約ボタンから予約入力します

3)予約できたら予約確認ボタンから間違いがないか確認します

4)メール登録をしておくと、受付完了と前日のお知らせメールが届きます 

5)パソコンから予約の方は、予診票をダウンロードして印刷、当日記入してお持ちください

その他ネット予約について

〇インフルエンザワクチンは一般外来の時間に行うため、予約時刻はおよその目安となります(遅くなることがあります)

〇ネット予約の締め切りは3日前の正午、キャンセルの締め切りは前日の正午です

 (それ以降にキャンセルの場合は電話でご連絡ください)

〇通常のワクチンとの同時接種を希望される方、およびその家族で一緒に接種を受けたい方は、窓口または電話で申し込んで

 ください

〇できるだけ問診票を記入して持参してください(HPからのダウンロード 窓口でもお渡しできます)

〇3人以上の家族での予約で空きが見つからない、土曜日しか来院できない、など事情がある場合は、一度お問い合わせください(状況によっては予約ができることもあります)

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ワクチン料金・接種回数などは昨年と同じです⇒2018インフルエンザワクチン

【5】H30年度(2018年)のインフルエンザワクチンについて

【NEW!】11月から、ワクチン入荷分だけの予約を申し受けます。

昨年並みのワクチンを用意しておりましたが、すでに10月末までに申し込まれた予約で、ほぼなくなる見込みです。ワクチンの出荷が制限されているため、注文通りに入荷するかどうかわかりませんので、11月からは確保されたワクチン分だけの予約を申し受けます。どうぞご了承ください。

10月15日から接種を開始します。 料金は昨年と同じ(3歳以上:1回3,500円、3歳未満:1回3,000円)です。今年度も昨年同様、3歳以上では過去の接種歴により1回接種も可能としています。下記をお読みいただきますようお願いいたします。

   3歳~小学生の接種回数について
3歳未満(2回接種)と、中学生以上(1回接種)は従来と同様ですが、3歳~小学生は、次のようになります。3歳以上9歳未満は、昨年度にワクチン接種を受けていれば1回、受けていなければ2回の接種とします。9歳以上は中学生と同じく接種歴にかかわらず1回接種とします。
※上記はWHO(世界保健機構)が提唱している方法です。以前の日本では注射の量がWHOと異なっていたため、回数も独自の方法でした。現在はWHOと同じ注射量ですが、接種回数は以前のままです。国内で1回接種と2回接種の効果を比較検討した論文もみられ、WHO方式の妥当性が示されるようになりました(外来小児科学会雑誌17(3)野田先生の論文、同19(2)鈴木先生の論文など)。当院では昨シーズンからWHO方式に準じて実施することにしました。(2回接種を特に希望される方は最初に申し出て下さい)

【4】B型肝炎ワクチンの定期接種化が決まりました(2016/3)

    H28年度中に開始されることになっているB型肝炎ワクチン定期接種は、厚労省によると、10月から開始です。正式な実施時期は各自治体の発表をご確認ください。また対象は生後1歳までで、H28年4月以降に出生したお子さんとなります。したがって、現在定期接種の開始を待っておられるお子さんは、対象とならない見込みですので、早めに自費で接種をされることをご検討ください。

B型肝炎ワクチン接種のお勧め

※B型肝炎ワクチンはH28年度中に定期接種になる予定ですので、1月以降に生後2ヵ月の接種を開始されるお子さんは、B型肝炎接種をBCGのあと(生後6ヵ月から)に組み込むスケジュールを提案させていただいています。ただし、1月現在のところ定期接種の開始は10月以降の見込みですので、乳児期に保育園入園の予定があれば早期の接種をご検討ください。 

1.ワクチンでどういう効果があるのでしょうか

         あまり知られていませんが、日本には130~150万人のB型肝炎ウイルス(以下HB)の感染者がいるといわれます。そのうちの一部の方は慢性肝炎→肝硬変→肝がんという経過をたどります。HBが原因の肝硬変による年間の死亡は1000人、HBに関連した肝がんの死亡は年間2000人といわれています。HBワクチンによってHBの感染(やキャリアー化)を予防できれば、これらの死亡がふせげることになるので、HBワクチンはがん予防ワクチンの一つと考えられています。世界の多くの国では、生まれてきたすべての子どもにワクチンを接種し、HB感染者をなくそうとしています。 

2.なぜ日本ではHBワクチンは、任意接種のままで、費用もかかるのでしょうか

         現在日本では、HBに持続感染している(キャリアーの)母親から生まれた子どもについて、母子感染予防の対策がとられています。また医療従事者など感染の危険が高いと思われる人には、あくまで任意でワクチン接種が進められています。というのも、日本では、キャリアー(持続感染者)となるのはほとんどが母子感染が原因であり、B型肝炎は母子感染をなくし、ハイリスク者の予防ができれば撲滅できると考えられてきました。未だにそのような考えも残っています。しかし、実際には母子感染は激減したものの、毎年、万人単位の新たな感染者が生じています。HB感染の現状は大きく変わってきています。(⇒H28年10月から乳児期の定期接種化が決まりました)

3.HB感染の危険が増えたのはなぜでしょう

        ひとことでいうと、母子感染以外の感染経路(水平感染)が増えたこと、その結果として母子感染もなくならないということです。

 (1)外国から入ってきたジェノタイプAのHBウイルスが増えていること。

        成人のHB感染は主に性交渉によりおこりますが、日本で

は従来、感染してもキャリアー化しないと思われていました。ところが高率(10%)にキャリアー化するタイプのHBが外国から入ってきて急速に増えてきました。そのため、気づかないままHBのキャリアーが増え、キャリアーが母親になれば母子感染、父親になれば父子感染、家庭内の保育者になる場合も乳幼児の感染源となる可能性があります。小児のHBキャリアーは年間250~500人も新たに発生していると推定されており、感染経路の検討では、2/3~3/4は母子感染、1/4~1/10は父子感染、残りは経路不明と報告されています。母親がキャリアーの場合、5%程度に胎内感染が起こるため、母子感染をゼロにすることは困難です。

(2)家庭外での水平感染も起こりうること

        汗・涙・唾液・尿からウイルスが検出されることが証明され、実際に2002年には佐賀の保育園で体液による集団感染が発生しました。すなわち乳幼児にとっては、家族内に感染者がいなくても安全であるとはいえないことになります。

4.欧米諸外国の対策と日本の考え

      1992年、WHOはHBワクチンをユニバーサルワクチン(ハイリスクだけでなくすべての人が接種すべきワクチン)とするよう勧告しました。B型肝炎の撲滅のためにはハイリスク者だけのワクチン接種では不十分ということです。そして多くの国では、生まれてきたすべての乳児にHBワクチンを接種することで、感染・キャリアー化を予防しています。日本でも早く国全体としてそのような予防策を取るべきだという声は上がっていますが、まだ具体化していません。そのため、関東地域を中心に、任意接種であってもワクチンを受けて病気からわが子を守ろうという保護者が徐々に増え、小児用ワクチンは品薄となっています。しかし、HBワクチンへの関心はまだまだ地域差が大きいのが現状です。 

5.乳幼児期から接種したほうがいいのでしょうか

         HBワクチンは不活化ワクチンですから、時間がたつと抗体価が下がって予防効果が弱くなることがあります。乳幼児期にするよりは少し大きくなってからのほうが、成人期の予防にはよいのでは…(だから国が無料にしてくれるまで待っておけばいい)、という考えもあります。

乳幼児期の接種では、その予防効果は20年以上持続すると考えられ、10~20歳で追加接種ができればさらに安心と思われます。なお、成人ではワクチンによる抗体獲得率は小児より劣り、約10%の人は3回の接種で十分抗体が上がりません。したがって、乳幼児期に確実に基礎免疫をつけておき、例えば10歳代での追加接種をしてより長期の免疫を維持するのが理想的と思われます。

6.ワクチンの副作用は

         5%以下の頻度で、発熱、発疹、注射局所の痛み・かゆみ・腫れ・硬結など軽微なものがほとんどです。

【3】ほんとうはこわいおたふくかぜ(ワクチンの勧め)    

(1)  おたふくかぜ は耳下腺が腫れるだけの病気ではない

         おたふくかぜは流行性耳下腺炎とも言われますが、耳下腺以外のいろいろな部分で炎症を起こすことがあります。有名なのは思春期に罹患すると睾丸炎や卵巣炎になることがあり、また3~10%の人では髄膜炎を起こすと言われます。これらは耳下腺炎がなくても起こります。いろいろな症状が出ることはあるものの、命に関わることはありませんし、後遺症も小児期には通常起こらないので大した病気ではないと思いがちですが、例外は内耳炎(=難聴)です。おたふくかぜウイルスによる難聴は高度で、まず聞こえなくなってしまいますし、発症してしまうと治療の方法がありません。

(2)  ムンプス難聴は珍しい病気ではない

         上記のようにおたふくかぜは耳下腺だけの病気ではないので、ムンプスというウイルスの名前で呼ぶことが多くなってきています。ムンプスウイルスによる難聴をムンプス難聴といいます。近畿外来小児科学研究グループの2年間の前方視的調査で、7403例中7例のムンプス難聴が確認され、その頻度は0.1%と考えられています。日本ではおたふくかぜの患者さんは年間70万~230万人と推定されていますので、この数字を当てはめると、ムンプス難聴も年間700~2300例が発生していると推定されます。5~10歳が一番多く、通常片側性ですが、高度の感音性難聴で、治療方法がありません。

(3)  おたふくかぜにかからないためには

         ムンプス(おたふくかぜ)ウイルスに対する有効な治療法はありません。またムンプスウイルスは麻疹や水痘ほどではありませんが、感染力の強いウイルスです。さらに、ウイルスに感染した人の約30%は症状が何も出ません(不顕性感染)。そのためどこで感染するか予想がつきません。はっきりと耳下腺炎を起こした人だけを隔離してもうつってしまうのです。結局予防するにはワクチンしか方法がありません。

(4)  どうして日本ではワクチンをしない人が多い?

        このようなことがわかっているので外国ではほとんどの国で子どもたち全員にワクチン接種(MMRといって麻しん風しんムンプス混合ワクチン)を1回ないし2回行っています。日本でも1989年に国産のMMRワクチンを導入しましたが、髄膜炎の合併症が多く発生し、健康被害の裁判で国が敗訴したため、MMRは中止となり、その後、ムンプスワクチンは顧みられなくなりました。全員の接種を勧めていないのは、日本とあとはアフリカの一部くらいらしいのです。 もちろん現在のおたふくかぜワクチン(MMRではない単独ワクチン)は、生ワクチンのため、100%副反応なしとはいえない(数千人に一人の髄膜炎合併など)ものの、自然感染する場合と比べるとはるかに安全なものになっています。

(5)  (ムンプス難聴になった)患者さんの声

         「細かいことはどうでもいい。おたふくかぜで難聴になることがあって、なったら治療法はないってことだけを教えてくれていたら、ワクチンを打っていた。だからそれだけはみんなに伝えてほしい。」このような患者さんの気持ちをぜひ知っていただきたいと思います。 

【2】風疹が流行中です!おとなの方もMRワクチンを接種しましょう!

(1)何が問題になっている?

         風疹は「三日ばしか」ともいわれます。本物のはしか(麻疹)と比べると症状は軽く、微熱や関節痛と体の淡い発疹(紅斑)・リンパ節腫脹などがみられますが、比較的短い期間で治っていきます。多くの人にとってそれほど怖い病気ではありません。ところが、妊娠中の女性が罹患した場合、胎児に重い障害が出ることがあります。これを先天性風疹症候群といい、心臓奇形や白内障など治療が難しいことが多く、風疹に対する免疫のない妊婦さんは、赤ちゃんが無事生まれるまで大きな不安を抱えてしまうことになります。

(2)なぜいま風疹が流行している?

          今生まれる赤ちゃんは、1才と6才で麻疹風疹ワクチン(MRワクチン)を合計2回接種して確実な免疫をつけるようになっています。以前は麻しんは1回だけ、風疹も1回だけ、それも中学生の女子だけという時期もありました。そのため、平成元年以前に生まれた方は、免疫がない、または十分な免疫を持っていない方が少なくありません。そのため、現在20代~40代の成人で流行が起きています。男性のあいだで流行すると、もし家庭に妊娠中の奥さんがいた場合十分な免疫がなければ、ご主人から奥さんへの感染がおこり、重い障害を持った赤ちゃんが生まれる心配が出てきます。

(3)どうしたらいい?

          風疹の流行を予防する最大の目的は、妊婦さんの感染を予防し、先天性風疹症候群の赤ちゃんの心配をなくすことです。そして、風疹はワクチンによって予防できる病気です。まず第一に、将来妊娠を希望される女性は、MRワクチンを2回受けていない場合は急いでワクチンを接種することです(この場合、接種後2ヵ月間は妊娠しないようにしてください)。しかし多くの場合、女性が風疹の危険について説明を受けるのは、妊娠して産婦人科を受診した時です。妊娠中はMRワクチンは受けられません。風疹に対する免疫を持たない妊婦さんは、人ごみに出ないようにして不安な毎日を過ごさなければなりません。そんな時旦那さんが風疹にかかってしまったら大変です。MRワクチンを2回済ませていない男性はできるだけMRワクチンの追加接種を受けてください。さらに、一人目のお子さんが無事生まれたあと、もし風疹の免疫が不十分であるなら、次のお子さんを妊娠する前に(出産後なるべく早く)、ワクチン接種をしましょう。

(4)ワクチンはMRワクチンがよい?

          平成元年以前に生まれた方は、麻疹ワクチンも1回しか受けていない方がほとんどです。1回だけでは免疫は完全ではありません。そして、麻しんは大人がかかっても大変な病気です。ですから、同じ受けるなら風しん単独ワクチンよりは麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)を強くお勧めします。

【1】ロタウイルスワクチン(任意接種)を希望される方へ    

○ロタウイルスワクチンは、ロタウイルス胃腸炎の重症化を予防するワクチンです。(罹らないわけではありません) 接種後2年程度の間、ロタ胃腸炎の重症化を予防することが目的です。

○接種開始時期(初回接種の時期)は生後15週(約3ヵ月半)未満です。接種後の腸重積のリスクを減らすため、できるだけ2ヵ月からの(早い時期の)接種をお勧めします。

○任意接種であり、ワクチン自体の価格が高いので、高額な費用負担が必要になります。2種類のワクチンがあり、接種回数が違います(2回または3回)が、有効性は同じ程度です。

★費用が高額なのでどうしようかと思われる保護者の方へ

当院では現在、2回接種タイプを主に接種しており、1回13,500円、2回で27,000円の負担です。(3回接種タイプは、1回9,000円、3回で27,000円になります。)

3回接種タイプを、2回だけ接種した場合の有効性について、3回接種の8割以上の効果はあると言われます。

当院では、3回タイプを2回だけ接種するやり方(負担額18,000円)も選べます

★3回のうちの2回だけでも接種をお勧めする理由

もともと100%の感染予防を目的としたワクチンではありません。高額な費用負担と、重症化予防の安心感とを比べて、接種するかどうかを決めていただいています。今のところロタウイルスワクチンが発売されてから、接種率は40~60%程度です。それでもロタウイルス胃腸炎の流行がずいぶん減りました。2回だけでも接種する人が増えると、それだけ流行がなくなり、予防効果がさらに上がると考えられます。もちろん、接種したお子さんは全く接種しない場合と比べると、病気のリスクはかなり減ります。もうちょっと負担が少なければ接種したいのだけど、という方も多いと思います。この方法もご検討ください。